トヨタ春交渉2019
トヨタ自動車の情報発信メディア"トヨタイムズ"で、会社側と組合側の労働環境改善を求める春交渉の様子が公開された。
その要点を以下にまとめた。
春交渉では、豊田社長を含めた幹部に対し、組合側の人間側が職場環境について4つの課題を示し、交渉を行った。
<課題>
1、職種によって活躍の幅が限定
2、職種による制度の違い
3、学歴、採用形態による処遇差
4、介護や家族ケア
<詳細>
1、職種によって活躍の幅が限定
・業務職の成長制度作りをしてほしい。
→事技系と比べて、節目がない。目標を定めた育成・動機付けが難しい。マネジメント側も成長のための環境作りが難しい。
2、職種による制度の違い
・業務職の復職制度作りをして欲しい。
配偶者の異動によるキャリアカムバック制度がなく、キャリアを捨てることが迫られる。
3、学歴、採用形態による処遇差
・技能系の賃金水準を向上して欲しい。
→高専卒も年功序列ではなく、意欲がある人は早く出世させて欲しい。
・シニア期間従業員の福利厚生を改善してほしい。
→食堂費用の改善して欲しい。
4、介護や家族ケア
・本人だけでなく家族ケアのため、相談窓口・サポート制度を作ってほしい。
<会社回答>
制度改善に前向きに取り組む。
組合と話し合いを進める。